あれ、着地の音デカくない?

パルクールを始めていろいろなジャンプに挑戦し始めると、あるとき気づきます。

「なんか、着地の音デカくない?」

ダメなことではないんですが、やっぱり静かに着地できる方がかっこいい。音がデカいとなんかカッコ悪い。余裕が出てくると、そういうところにも気付けるようになってくるんですよね。

ということで今回は、静かに着地するための考え方と段階練習をまとめます。

結論:着地音がデカい原因は「衝撃吸収できてないこと」

結論から言ってしまうと、着地音がデカい原因は衝撃吸収ができていないことです。

静かに着地するには、ジャンプで蓄えたエネルギーを全身で吸収しなければなりません。

吸収の優先順位はこんな感じ。

  1. 股関節の動きで吸収(メイン)
  2. ランディングで受け止める(それでも吸収しきれないとき)
  3. ロールで逃がす(それでもダメなとき)

ランディングは衝撃を身体で受け止める技術、ロールは回転に変換して逃がす技術です。この2つを使い分けられると、着地が楽しくなりますよ!

原因:なぜ衝撃を吸収できないのか

衝撃を吸収できないのは、力の抜き方が身体化できていないからだと思います。

初心者によくあるのが、着地のときに床に足を叩きつけてしまうこと。コントロールできていないからですね。

着地点はちゃんと捉えているのに、叩きつけてしまっている——このパターン、心当たりある人も多いんじゃないでしょうか。

感覚としては、空中で一瞬力を抜いて、着地の瞬間に足をコントロールするイメージです。最初からギュッと力を入れていると、床に叩きつけるような動きになってしまう。力を抜いた状態から、接地の瞬間だけ受け止める——このタイミングが肝心です。

段階練習:小さいところから、できるところから

STEP 1|その場ジャンプで「音を出さない感覚」をつかむ

まずはその場ジャンプで、音を出さないときの体の使い方を覚えます。これはウォーミングアップとして毎回やるのもおすすめです。

このとき、膝の向きを必ず意識してください。 怪我防止のための超重要ポイントです。

バレーをやってたから膝の向きは割と最初から意識できてたんですが、パルクール始めたての人はここが抜けてることが多い気がします。

⭕️正しい着地

  • 股関節と膝を同時に曲げる(これで衝撃が分散される)
  • 膝はつま先と同じ方向に曲げる(軽く外向き、股関節主導でOK)
  • 着地音が静か=衝撃がうまく分散できているサイン

❌ 危険な着地(やりがちなNG)

  • 膝が内側に崩れる(ニーイン) → ACL損傷の典型的な動作なので絶対NG
  • 膝だけで衝撃を受ける(股関節が使えていない)
  • 脚が伸びたまま着地する(衝撃が直撃する)

特にニーインは本当に危ないので、最初のうちからクセをつけておいた方がいいです。

STEP 2|低い段差から降りて着地する

私は階段を使いました。まず1段目から。

コツは、空中で一瞬力を抜いて、接地の瞬間に筋力をうまく使って受け止めること。 最初から力を入れていると反発しすぎて大きな音が出てしまいます。脱力した状態から、接地の瞬間だけ受け止める——この感覚を繰り返し練習します。

STEP 3|少しずつ高さを上げていく

安定して静かに着地できたなと思ったら、1段上がる。それだけです。

距離を伸ばすより高さを変えていくほうが着地の練習になります。

レベルアップ時の落とし穴

プレシジョン【ここにリンク:プレシジョン解説記事】の距離を伸ばしたり、より高い障害物に挑戦したりするとき、人はどうしても「跳ぶこと」に意識が向きます。跳ばないと着地が生じないから、当然ですよね。

その結果、緩衝動作への意識が薄れてしまう。

レベルを上げるときは必ずこういう段階を通るものだと、あらかじめ知っておくことが大切です。ジャンプに余裕が出てきたら、自然と静かな着地にも意識が向くようになりますよ。

よくある失敗:いきなり大ジャンプはNG

いきなり大ジャンプで緩衝動作をやろうとすると、失敗します。ジャンプすることに必死になって、吸収どころじゃなくなるからです。

余裕のあるジャンプで静かになったら、少しずつ負荷を上げる。 これが基本です。

まとめ

  • 着地音がデカい原因は衝撃吸収ができていないから
  • 吸収の優先順位は股関節→ランディング→ロール
  • 膝はつま先と同じ方向に。ニーインは怪我のもと
  • 段階練習は「その場ジャンプ→階段1段目→少しずつ高く」
  • コツは空中で力を抜いて、接地の瞬間だけ受け止めること
  • レベルアップ時は緩衝動作への意識が薄れやすいと知っておく

おすすめのトレーニングはまた別記事で。今日はここまで!