モンキーヴォルトができない原因|初心者が止まる理由と段階練習
モンキーヴォルトができない人は多い
パルクールを始めて、セーフティヴォルト、ステップヴォルトはなんとなく出来るようになった、、
けど、モンキーヴォルトができない、、
って人は意外とたくさんいると思います。
今回はパルクール初心者の方がモンキーヴォルトをできるようになるために、できない原因と段階的な練習方法について解説します。
モンキーヴォルトができない原因
モンキーヴォルトができない理由として、よく言われるのは
- 身体が前に出ない
- 足が引きつけられない
といったものです。
もちろんこれらも関係しています。
ただ、実際に初心者の動きを見ると、もう少し手前の段階で問題が起きていることが多いなと思います。
モンキーヴォルトができないとき、よく起きているのは次の2つです。
- 手でブレーキをかけてしまう
- 足が引っかかる
ただし、この2つは原因というより結果として起きている現象です。
では、なぜこういうことが起きるのか。
ここを理解しないと解決にはならないので、少し整理してみましょう。
手でブレーキをかけてしまう
モンキーヴォルトの手は、身体を支えるためのものだと思われがちです。
というか、そう説明されることもあります。
ただ、実際にはそれだけではないと思うんですよね。
モンキーヴォルトの手の役割は
身体を持ち上げることと、身体を前に送ること
にあります。
モンキーヴォルトでは、ジャンプとほぼ同時に手をつきます。
その反力を使って身体を持ち上げ、前に送りながら障害物を通過します。
ところが初心者の場合、
- 障害物にぶつかるのが怖い
- 手で身体を受け止めようとする
といった意識が働きやすくなります。
その結果、身体の動きが止まり、手でブレーキをかけるような動きになります。
ここで重要なのは、このブレーキは多くの場合
手をつく前の段階で起きているということです。
障害物に近づいたときに減速してしまい、その状態で手をつくため、身体が前に進まなくなります。
「よしいくぞ」と思ったのに、直前で「やっぱり怖い」となって身体が萎縮する。
そんな経験、ありませんか。
あの感覚に近いです。
すると
- 身体が前に出ない
- 腰が障害物の上に来ない
という状態になります。
つまり、身体が前に出ないのではなく、
動きを止めてしまっているということになります。
足が引っかかる
もう一つよく起きる失敗が、足が障害物に引っかかることです。
最初はこれが怖いですよね。
実際、この恐怖が原因で手でブレーキをかけてしまうこともあります。
ただ、足が引っかかるのには技術的な要因もあります。
例えば
- 足を引きつけられない
- 腰が上がらない
といったものです。
しかし、ここにも先ほどの問題が関係してきます。
手をつく前に減速してしまうと、身体が前に進みません。
すると、前に進む勢いがなくなってしまいます。
その状態では
- 腰が十分に上がらない(つま先が引っかかる)
- 足が前に出ていかない(かかとが引っかかる)
ということが起きやすくなります。
初心者は「もっと足を引きつけないといけない」と考えがちです。
もちろんそれも大切ですが、実際には
身体が前に進んでいないことが原因になっている場合も少なくありません。
モンキーヴォルトの動きの構造
モンキーヴォルトの基本的な流れは、次のような動きです。
- ジャンプで身体を前に出す
- 手をついて身体を前に送る
- 足を引きつけて通過する
- 着地
ところが初心者の場合、
手をつく前に減速する
↓
身体が前に出ない+腰が上がらない
↓
足が引っかかる
という形で失敗することが多くなります。
そのため、モンキーヴォルトを練習するときは
「身体を支える」ことよりも
身体を前に送る動き
を意識することが大切です。
モンキーヴォルトのような技は、いきなりできるようになるものではありません。
そもそもパルクールを始めたばかりで
「何から練習すればいいのか分からない」という人は、
まずはこちらの記事を参考にしてみてください。
▶ パルクール初心者は何から始める?必要な準備と最初の練習ステップ
「そもそも何をやればいいのか分からない」という人はここからです。
モンキーヴォルトの段階練習
モンキーヴォルトには2つの怖さが含まれています。
- つま先が引っかかる怖さ
- かかとが引っかかる怖さ
障害物を越え始めるときと、越え終わるときの怖さですね。
段階練習では、この2つの課題を一つずつ解決していきます。
障害物の高さ
前提として、障害物の高さは最初から高くする必要はありません。
ただし、低すぎても逆に怖くなります。
跳び箱で経験がある人もいると思いますが、低すぎると下に落ちる感覚が強くなるんですよね。
なので、腰より低い、股関節くらいの高さがおすすめです。
ステップ1:乗れることを知る
まずは両足で踏み切って、手をついて障害物に乗ってみます。
助走はまだ考えなくて大丈夫です。
いきなり「減速しない動き」を作ろうとしても難しいので、
まずはジャンプして身体を前に出す感覚を作ります。
ここでは
- 手をつく
- 身体を持ち上げる
- 足を引きつける
この3つをまとめて経験します。
もし乗れない場合は、ジャンプ力や脚の引きつけの問題なので、そこは別でトレーニングしていきます。
ここではつま先が引っかかる怖さと向き合います。
乗れるようになれば、この怖さはかなり減ります。
ここでのゴールは
怖さなく乗れることです。
ステップ2:止まらずに手をつく
次に、軽く助走をつけて行います。
ここで初めて「減速しない動き」を作っていきます。
止まらずにそのまま手をついて、乗る。
まだ越えなくてOKです。
乗れなくても、ジャンプまでできればOKです。
とにかく
「減速しないで手をつく」
この感覚を作ります。
減速してしまうと、その時点で身体が前に進まなくなり、
その後の動きが全部崩れてしまいます。
助走は少しずつで大丈夫です。まずは一歩。
できれば両足同時ではなく、前後にずらして「タタンっ」とリズムを作ります。
いわゆるパワーステップですね。
ステップ3:距離を伸ばす
減速しないで跳べるようになったら、着地位置を少し遠くにしてみます。
前に進む距離を伸ばしていくイメージです。
体育館のステージのように奥行きがある場所だとやりやすいです。
少しずつ助走に勢いをつけていきます。
特に最後の踏切の勢いを意識してみてください。
減速しない。
ここで
前に進めている感覚があればOKです。
ステップ4:障害物を越える
ここで初めて、障害物を越えます。
ここでは「かかとが引っかかるかもしれない怖さ」と向き合います。
怖いですよね。
飛距離的にはいけるはずなのに、いけない。
この感覚、かなり普通です。
体育館などでマットがある場合は使ってください。
ない場合は、一つ前の段階でしっかり成功イメージを作ることが大切です。
「無理」と思うと身体は止まります。
逆に「いける」と思えると動きます。
ここで一つ注意点。
きちんと着地してください。
いつまでも脚を抱え込んでいると不安定になります。
手で身体を前に送ったタイミングで、着地に意識を切り替えます。
モンキーヴォルトができると次の技につながる
初心者にとってモンキーヴォルトは一つの壁ですよね。
でも、これができると一気に幅が広がります。
高さや障害物の種類が変わると、また同じように怖くなったりできなくなったりすることもあります。
その場合は、できる段階に戻って練習すれば大丈夫です。
次にやるべきこと
モンキーヴォルトができるようになると、
次にぶつかるのがコングヴォルトです。
実はコングも同じように
「手で止まる」ことで失敗する人が多いです。
焦らず、できる段階から一つずつクリアしていけば、
モンキーヴォルトは必ずできるようになりますよ。
