バレーボール

「オーバーハンドパスで9m飛ばしたい!」そんなあなたにおすすめの練習方法

バレーボールをやっていて「オーバーハンドパスが飛ばない」ことで困ることはないでしょうか。

オーバーだと遠くへ飛ばせないからアンダーでトスを上げたら監督や顧問の先生に怒られたりとか。

アンダーハンドではコントロールが難しくて狙ったところへパス(トス・セット)できなかったりとか。

とっさにオーバーで相手コートへ返球しようとしたら、届かなかったとか。

まぁ、色々あると思います。

私も昔はそうでした。

でもね、ある練習をきっかけにオーバーハンドパスが飛ぶようになったんです。

ということで、今回はそんな悩みを抱えているあなたに、私がオーバーハンドパスを遠くへ飛ばせるようになった練習方法をお伝えしたいと思います。

バレーボールでロングパス9m飛ぶと世界が変わりますよ!

ボールが飛ばない原因

まずは「なぜオーバーハンドパスが飛ばないのか」について考えていきたいと思います。

私の経験から考えられるのは次の2つ。

  • ボールに力を伝える技術力がない
  • ボールを受ける技術力がない

特に1つ目に関しては、「当たり前のことじゃないか」と思った方もいらっしゃると思います。

当たり前のことですが大切なことですので説明していきます。

ボールに力を伝える技術力がない

「技術力」という用語についてはまた別記事で説明します。ここでは単純に「技術」と読み替えていただいてかまいません。

オーバーハンドパスを飛ばすためにはボールに力を伝えないといけないんですね。

どれだけ筋力があってもその力を上手にボールに伝えられないのであればボールは遠くに飛びません。

ボールに力を伝える技術力がない人の多くは、

  • ボールに力を伝えるためのきれいなフォームが身についていない
  • 力を爆発させるタイミングが違う

ということになるのかなと思います。

オーバーハンドパスに限ったことではありませんが、まずは「きれいなフォーム」を身につけるのが基本です。

理にかなったきれいなフォームで正しい力の入れ方を覚え、フォームが崩れない範囲で力を大きくしていくことで必要な筋肉がついてきます。

むやみに力ばかり入れて動いてしまうとフォームが崩れ、必要な筋肉はつきません。

ですので、特に、バレーボールを始めてまだ間もない人、きれいなフォームが身についていない人は、まずここから確認しましょう。

きれいなフォームが身に付いたら次にやるのは力を爆発させるタイミングを覚えることです。

オーバーハンドパスで力を発揮するのは、ボールコンタクト(ボールに触ること)の瞬間だけと言ってもいいくらいです。

どんなにきれいなフォームで力をボールに力を伝えようとしても、タイミングが違うだけで、ボールは飛ばないんです。

ボールを受ける技術力がない

バレーボールの基本はボレーですので、ボールを「受ける」と「出す」を同時にやらないといけないんですね。

ドッジボールとか野球とかならボールを捕る(受ける)ことと、ボールを投げる(出す)ことが明確に分かれているじゃないですか。

(もちろん、この流れをいかにスムーズにやるかとか、ボールを捕るときには次の投げるという動作が始まっているとかそういうことはありますが)

でも、バレーボールの場合はそれらの動作がほぼ同時に行われます。

初心者の人はこれに気づいていない人も多いのではないでしょうか。

初心者どころではないかもしれないです。ある程度経験のある人でも気づいていない人はたくさんいるはずです。

ディグやレセプションだと「受ける」という意識が強いと思いますが、セット(トス)みたいに「パス」っていう感じが強いと「受ける」という運動が入っていることを忘れがち。

(正確にはディグやレセプションも「パス」です)

だからこそ、オーバーハンドパスでの「ボールを受ける」という動作にも注目していただきたいんです。

ボールを受ける技術力がないというのはつまり、

  • ボールに力を受けるためのきれいなフォームが身についていない
  • ボールを受けるための筋力がない

ということになります。

きれいなフォーム」を身につけるのが基本であることは既に述べました。

ボールを受ける時も「きれいなフォーム」であることで安定してボールを受けることができます。

さて、試合中に飛んでくるボールはある程度のスピードを持っていることがほとんどです。

オーバーハンドパスではそのスピードを持って飛んでくるボールに力を与えて別の方向に飛ばす必要があります。

特にボールを遠くに飛ばそうとするときには、超絶上手なセッター以外は基本的に「ボールを弾く」ことになります。

ボールを弾くとき、ボールに接触する手(というか指というか…)はそれなりの衝撃が加わります。

当然その衝撃に耐えられるような筋肉が手についていなければなりません。

これがここで言う「ボールを受けるための筋力」です。

バレーボールをやっている方。

自分でちょこっとボールを上げてそれをオーバーハンドでパスするときはボールが飛ぶのに、飛んできたボールをパスしようとすると全然飛ばない

ってことありませんか?

試合中にボールが高く上がっちゃって、それをトスしようとするとボールに負けちゃってうまくできない

ってことありませんか?

スピードのあるボールの方が持っている運動量が大きいので衝撃も大きいんです。

ボールが高ければ高いほど落ちてくることにはスピード上がっているので運動量が大きう衝撃も大きいんです。

それを遠くに飛ばしたかったら大きな衝撃に耐えなければなりません。

そのために、ボールを受けるための筋力が必要になるってことです。

ボールを遠くへ飛ばすコツ

私の思う効果的な練習方法を紹介する前に、ボールを遠くへ飛ばすコツをお教えします。

簡単です。

「ボールを弾く」というのがコツです。

オーバーハンドを最初に習うときに、「手首を柔らかく使って」とか言われることありませんか?

それももちろん大事。

ですが、ロングパスでそれをやろうとしたら、相当の練習量が必要です。

セッターの人はできるようになった方がいいかもしれません。

それ以外の人は、ボールを弾く!

手首を柔らかく使おうとしなくていいです。

ボールが当たる指先というか、指の腹というかでボールを弾く!

ボールを弾く瞬間は自然と手に力が入ることになると思います。ボールの衝撃に耐えるために。

遠くへ飛ばすための練習法

オーバーハンドパスを遠くに飛ばすための練習法。

それは、

ロングパス

です。

「は?」

と思った方もいると思います。

ですが、私の経験の中ではこれが一番効果的でした。

30分間の9mロングパス

これを2日に1回やれば確実です。

でも、相当きついのでそこまでしなくていいです。手とか本当に痛くなります。むしろやらないでください。

「ロングパス30本×3セット」とかでいいです。

距離も6mから始めればいいと思います。

大切なのは「高さを出すこと」です。

ただ距離を出すのではなく、高さを出すようにすること。

身体の使い方で意識するのは、

  • 手の形(ボールを出したあともきれいに)
  • 肘を伸ばし切らないこと
  • 力を爆発させるタイミング

です。

基本的に全てオーバーハンドパスの「きれいなフォーム」につながると思いますので、別記事で説明したいと思います。

1本1本しっかりと意識して練習するようにしましょう。

コントロールと飛距離の関係

飛距離が伸びるとコントロール力も上がります。

遠くへ飛ばすことができる人は近くにパスするとき、より正確にパスができます。

例えば、9m余裕で飛ばせるAさんと、どう頑張っても6mしか飛ばせないBさんがいるとします。

「6mの位置に正確にパスしてくださいね」

って言われたとき、Aは距離を加減しつつコントロールすることに意識を持っていけます。

ところがBさんは全身の力を全て使ってやっと6mなので、コントロールなんてする余裕がありません。

なんとなくイメージできますか??

飛ばせる距離よりも近ければ狙えます。近ければ近いほど狙えます。余裕を持てます。

だから、飛ばせる距離を伸ばしていく。

練習して遠くに飛ばせるようになることは正確なパスをするためにも必要なことなんです。

さいごに

どうでしたか?

本当に驚くほど基本的なことだったかもしれません。

でも、バレーボールでパスは基礎技術であり、非常に大切な技術です。

オーバーハンドパスはアンダーハンドパスよりも飛距離はでませんが、正確にコントロールすることができます。

だからこそ、その可能性を広げることで、プレーの幅も広がります。

大変かもしれませんが、頑張って練習しましょう。

それでは。